名産品を楽しむ~会津が育んだ職人の技と美~

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ぬりの辻・鈴善漆器問屋

店舗横にある工房となっている蔵

職人技の品々が並ぶ

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息を飲むほど美しい、漆器の世界

鈴善漆器問屋の歴史は、鈴木屋喜兵衛が会津藩主松平家の御用商人として漆器業を天保3年(1832年)に開業したことに始まる。熟練した職人が丹念に手作業で造り上げた伝統の会津塗や蒔絵など、会津の歴史が培った伝統工芸品としての漆器から、現代の生活様式に合わせた作品や作家物が店内に並ぶ。

また、蔵工房・漆資料館では、蒔絵師や塗師の技を間近で見学することができる。予約すれば、蒔絵師の指導のもと、実際に自分で漆器に蒔絵を施すこともできるので、長い歴史を経て完成された技法の一部をぜひ体感してみてほしい。

福島県会津若松市中央1-3-28
0242-22-0680
営業時間:8:30~17:30
料金/蒔絵体験¥1,300~
定休日:無休(蒔絵体験教室は日曜休み)
末廣酒造

明治の建築には珍しい、入り口は言ってすぐの吹き抜け

丹精込めて作られた自慢の酒が並ぶ

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伝統と格式、そして革新の蔵元

嘉永3年(1850年)、創業してから150年を軽く超える末廣酒造は、会津の清らかな水と、肥沃な大地で育てられる酒米、そして会津杜氏の3つが織り成す、まさに会津を代表する蔵元だ。

頑固なまでに伝統の酒造りを守りながらも、山廃仕込の確立や、酒米作りの研究を行うなど、日本酒業界に新風を送り続けている。
今も現役で使われている仕込み蔵や、ほんの数十年前まで実際に当主一家が住んでいた、およそ100年前に建てられた珍しい3階立ての住居などが無料で見学でき、酒造りの過程と歴史、そこに携わってきた会津の人々の息づかいを感じることができる。

見学の後は、明治25年に建てられた蔵を改装した、落ち着いた雰囲気のカフェ「杏」で一休み。仕込み水を使ったコーヒーや、末廣自慢の大吟醸を使ったシフォンケーキなどで癒されてはいかがだろう。

福島県会津若松市日新町12-38
0242-27-0002
営業時間:9:00~17:00
見学:無料、予約不要(団体は要予約)9:00より30分毎の案内
定休日:無休(カフェ「杏」は水曜日定休)
渋川問屋

大正時代の建物をそのまま利用した店舗

祭り御膳「鶴」¥2,100 こづゆ、棒タラ煮、ニシンの山椒漬けなど、会津の郷土料理が所狭しと並ぶ

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明治・大正の大店でいただく郷土料理

「渋川問屋」とは、かつてここが海産物問屋だった頃の名前だ。各地から運ばれてくるニシンや棒タラなどの会津地方に出回る海産物を一手に扱い、値段がここで決められていたほど大きな問屋であったとか。

その繁栄を物語る明治・大正の豪壮な建物で、会津を代表する郷土料理を一通りいただくことができる。この地方での法事や冠婚葬祭に欠かせない、ホタテの貝柱からダシをとった具沢山の汁物こづゆ、柔らかく棒タラを柔らかく煮付けた棒タラ煮、ニシンの山椒漬けに、お店オジナルのそば粒がゆなど、会津の人々の伝統的な食文化を味わうことができる。
会津へ旅行に出かけたら、まずはここを訪れて郷土料理を堪能してみては。

福島県会津若松市七日町3-28
0242-28-4000
営業時間:11:00~21:00
11:00~16:00(祝日)
定休日:年中無休(元旦を除く)
満田屋(みつたや)

右から身欠ニシン、豆腐生揚げ、サトイモ、しんごろう、お餅

人気の田楽コース(7本)¥1,150

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炭火でじっくり焼き上げる、ごちそう田楽

天保5年(1834年)に初代・満田善内が塩と味噌の製造販売を始めてから、菜種油や醤油の製造販売も手がけてきた満田屋。
その自慢の会津味噌をもっと美味しく食べてもらうために、昭和47年に味噌蔵を改装して味噌田楽コーナーを始め、瞬く間に会津の人気店となった。

人気メニューは4種類の味噌を、素材ごとに使い分けた田楽コース。こんにゃくには柚子味噌と甘みそ、会津産コシヒカリを半分つぶしたしんごろうにはじゅうねん(エゴマ)味噌、身欠ニシンには山椒味噌・・・というように、どれも素朴ながらも素材を引き立てる味噌との相性が抜群だ。
店内にはその特製味噌はもちろん、漬物や醤油も販売しているので、ついつい財布の紐がゆるくなってしまいそう。

福島県会津若松市七日町1-1-25
0242-27-1345
営業時間:9:00~17:00(田楽は10:00~)
定休日:第1・3水曜(8・12月は無休、1~3月は水曜休)
会津葵本店

鶴ヶ城の入り口にある本店

かすてあん会津葵

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会津と南蛮文化が出会った“かすてあん”

会津葵は、会津藩御用の茶問屋の系譜をもつという和菓子屋さんだ。
かすてあんは、キリシタン大名でもあった蒲生氏郷と、会津人参の貿易を一手に引き受けていた長崎の豪商・足立仁十郎によって会津にもたらされた南蛮文化を象徴すべく生まれたお菓子で、卵をふんだんに使ったカステラ生地の中に、しっとりとしたこし餡が、どこか懐かしさを感じさせる。1962年に科学技術長官より創意工夫功労賞を受けた、地元の人もお土産に使う自慢の一品だ。

純和三盆に会津産の特上白そば粉を配合した打ち菓子も、口の中でほどける上品な甘さが長年愛されているおススメの商品だ。

福島県会津若松市追手町4-18
0242-26-5555
営業時間:9:00~18:00
定休日:無休

籠に飾られた春の花

籠に飾られた春の花(渋川問屋)

こづゆ

会津の代表的な郷土料理「こづゆ」(渋川問屋)

中村光彩氏の作品

伝統工芸士、中村光彩氏の作品が並ぶ(鈴善漆器問屋)

味噌蔵を利用した店舗

昔の味噌蔵を利用した店舗は雰囲気満点(満田屋)