現代版「旅行用心集」

江戸時代、旅人が参考にしたといわれている旅行用心集。現代は、当時に比べて安全で楽だとは言うものの、その項目の中には、現代に通じるものもあります。ここでは、旅において気をつけておくべきことを記載します。

▽出発前▽道中▽宿泊▽終了後

出発前

荷物はできるだけ軽量に
少しの重さでも、長時間歩くと応えますし、紛失の恐れも出てきます。
足に馴染んだ靴で望む(新品の場合、初日は馴染ませるように歩く)
靴擦れを起こすと、歩くのが辛くなります。
行動計画を立ててから望む
長期間の場合は、ある程度のずれは想定しておく必要があります。
時計・デジカメ・GPS(ある場合)など、電子機器の時間を合わせておく
その後、思い出を辿る際に必要です。
充電式のすべての電子機器(携帯・デジカメなど)は、フル充電しておく
いざという時に携帯の電池が切れていると最悪です。
緊急時の連絡先を一覧化しておく
いつどこで何が起こるか分かりませんので、押さえておきましょう。

道中

消化に悪い食べ物は避ける
道中に腹痛に見舞われる恐れがあります。
暴飲暴食をしない(空腹時の飲酒も避ける)
体調を壊す原因になりかねません。
夜は決して歩かない(17:00以降の移動は避ける)
峠道などもあり、危険です。
道端や草むらでの休憩を避ける
できるだけ腰掛けられる場所で休憩しましょう。
食後は急いで歩かない
これも、体調を壊す原因になり得ます。
トイレは行けるところで行っておく
場所によってはトイレがしばらく無い場合もあります。
旅の連れは、せいぜい5~6人程度までが良い
あまり多いと、ペースを保つのが難しくなります。
通帳やキャッシュカードは、肌身離さず持っておく
長距離の旅は、必要に応じてお金を下ろし、過分にお金を持たない方が良いでしょう。
方言や文化を笑ったりしてはトラブルの元である
遠くへ旅すると、文化も違います。「郷に入れば郷に従え」の精神で行きましょう。
道を尋ねるときは丁寧に
年配の方に尋ねると、詳しい場合があります。
心に残ったことは必ずメモをとる
その時の感動は、次の瞬間には薄らいでいくものです。即座にメモしましょう。
写真を多く撮っておくと振り返りやすい
後々、撮っておいて良かったと思える、手軽な記憶増幅装置です。

宿泊

到着したら、宿の非常口を確かめておく
緊急時に速やかに避難できるようにしておきましょう。
荷造りや明日の予定は前日のうちに確認しておく
街道歩きの朝は早いので、前日に準備を万全にしておきましょう。
空腹のまま風呂に入らないほうが良い
体に負担をかけます。
疲れた時は、熱い風呂に長めに入る(のぼせに注意)
筋肉疲労は、熱め(42℃~43℃)のお湯が良いようです。
できるだけ早い時間に出発する
日が落ちてからは歩けないため、距離を稼ぎたければ、できるだけ早く出たほうがいいでしょう。

終了後

記憶の新しいうちの道中記としてまとめる
これをやっておくと、数年後には、かけがえの無い宝物になるでしょう。

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