矢立の杉やたてのすぎ

江戸から諏訪までの甲州街道のちょうど中間地点にあたる笹子峠は、標高1096m、甲州街道一番の難所だった。
昔の旅人や武士たちにはきつい傾斜道で、旅を共にした馬を弔う馬頭観音塚がその苦難の道を物語る。
峠の東800mほど下がったところに立つ「矢立の杉」は、出陣する兵士がこの杉に矢を射立てて冨士浅間神社を祀り、戦勝を祈願したといわれ、甲斐国誌などの古書に記されたり、北斎や二代広重などの絵にも描かれていることからも、いかに知られた巨木であったかがうかがえる。
樹高約28m、根回り14.8m、目通幹囲9mで、杉の巨樹としても県下有数。

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矢立の杉
矢立の杉

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