長崎街道ながさきかいどう

街道地図

長崎街道は、豊前国小倉・常盤橋から肥前国長崎までの57里(228Km)を25の宿場で結び、旧藩時代は7泊8日の行程だった。長崎街道の宿駅が本格的に整備されるのは、鎖国令や参勤交代が制度化された寛永10年代(1635年前後)とされており、時代によっていくつかのルートが存在する。参勤交代の主要道路であったことはもちろんだが、この街道の特色は、江戸時代、鎖国を続ける日本が唯一、外国との文化や通商の窓口としていた長崎と江戸を結ぶ街道であり、重要な位置付けを持っていた。長崎街道からヨーロッパや中国の文化や学問・技術がこの道を通じて江戸を始め日本全国へと広がっていくとともに日本の文化が世界へと伝わっていった。 国際色も豊かで華やかな人物往来があった街道で、毎年正月に江戸に参府したオランダ館長、オランダ商館のドイツ人医師シーボルト、蘭学を志した福澤諭吉、明治維新に大きな影響を与えた吉田松陰は若い頃、長崎留学への旅でこの道を歩んでいる。

長崎街道の見どころ

江戸時代に日本と外国の唯一の接点だった名残がいたるところに残されています。それは近代の日本に大きな影響を与えた歴史・文化にととまらず、長崎街道が「シュガーロード」ともよばれたように「カステラ」や「ようかん」など沿線の土地のお菓子からも感じ取ることができます。また今でも、往時の家並みや町並みを残す場所も数多く、特に内野宿は江戸時代にタイムスリップしたような錯覚すら覚えるほどです。400年を経ても九州の大動脈として活躍する長崎街道。歴史をたどり異国の香りを探しながら、街道歩きを楽しんでみるのはいかがでしょうか。

宿場一覧

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通過する都道府県

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