火あぶり地蔵尊ひあぶりじぞうそん

この地蔵尊にまつわる哀しい話がある。

千住宿に、人柄の良い母親と娘が住んでいた。父親は多額の借金を残してこの世を去ったため、母子は借金を返すために一所懸命働いていた。しかし、借金は一向に減らない。

そんな時、瀬崎(この付近)の大尽が、女中を探しているという話を耳にし、娘は奉公に出ることに。働き者の娘は皆に可愛がられ、借金も徐々に減っていった。

奉公に出て何年かして、娘は母親が倒れたという知らせを聞く。娘は主人に暇をもらえるよう嘆願するも聞き入れられず、母の病は重くなるばかり…。

思い余った娘は、「この家さえ無くなれば…。」と、大尽の家に火をつけてしまう。大事には至らなかったが、娘は捕らえられる。

放火は大罪。娘の思いは届くことも無く、この地で火あぶりの刑に処されてしまう…。

この地蔵尊は、娘を哀れんで立てられたものだと云われている。

≫千住~草加を歩く

火あぶり地蔵尊
火あぶり地蔵尊

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