銀座出世地蔵尊ぎんざしゅっせじぞうそん

立像が浮彫にされている地蔵尊。由来については不明な点が多く、文久元年(1861)三十間堀から拾いあげられたとも伝えられている。出世地蔵尊の縁日は、明治・大正・昭和初期の銀座はもとより東京を代表する縁日で、その賑やかさは銀座の風俗として、だれもが知るところだったという。地蔵尊はもとは、銀座四丁目を三原橋に向い橋の手前を左に入った路地にあった。震災・戦災に遭って二度所在不明となり、亀裂が入るなど傷みが目立つが、そのつど見つけ出され祀り改められて、その信仰は今日に続いている。

≫日本橋~品川を歩く

銀座出世地蔵尊
銀座出世地蔵尊

前の名所:煉瓦銀座の碑
次の名所:銀座柳